2020年10月5日月曜日

2020年 10月5日 確定拠出年金の話

今回は株絡みではなく、確定拠出年金の手続きからの考察と雑記。


某業務を終えて、投資専業になった。(嘘

そのため、企業型の確定拠出年金を個人型に切り替える必要がある。

従来の年金は会社からの支給額だけを積み立てていた。運用はもちろん定期預金100%であった。なぜ定期預金にしていたかと言えば、ファンドの手数料が高いからである。

銀行系の窓口だったためもあるだろうか。一通りの資料を見て、高くて買う気が起きなかった。また、運用金額も知れている。

そんな形で存在していた口座は、ある意味放置した預金なのだが、、、。個人型に切り替えを検討しつつ調べていたら、残念なことが沢山判明してきた。


移転手数料が高い

個人型に変更するに当たり、3000円近い手数料が発生する。

口座の資産は少ないから、酷く割高に思えてならない。


移転先は選べる

最初は、現在の機関を踏襲するのかと思っていた。しかし、調べてみると色々な機関に移動することが出来るようだ。iDeco と呼ばれる個人型の窓口は沢山ある。

どこに移すかは迷うところだろう。

現行の機関で確認すると、選択肢が幾つか表示されていた。これだけ?と思ったら、そんなことはなく、単に関係会社だけを案内している内容であった。

また、他の会社も選べるなどの案内は無かったような、、、。

このような体制であれば、無知な個人は一番上に表示されている窓口へ行くのだろうね。


ファンドは売却される

移転に伴い、手持ちの資産は売却される。

当然、その時の基準価額に合わせての売却になるが、利益確定になるのだろうか?もちろん、損失確定でもあるかも知れないのだが。

いずれにしても、全部お任せで売ってもらい現金にして移転することになる。
移転先ではファンドを新規に購入するのだろう。手数料を払って。

一投資家としては、この売却手続きは非常に厳しいと受け止めている。こんなことになるなら、事前に売却して利確する筋書きが必要になるだろう。

でも、多くの人はそんなことも知らずに、勝手にハンドリングさせてしまう。


口座維持手数料

口座を開くというか移転すると、その機関特有の手数料が発生する。

ネットで軽く調べても、手数料は案外違うものだった。高いところは、好ましくないと思える。およそ、銀行系が該当しているかな。


年金支払い時にも手数料、そして税金

60歳以上になると積み立てて運用した資産を卸すことが出来る。

しかし、ここでも手数料が発生する。

また、年金受け取りに該当するので税金もかかる。普通の収入に比べれば安いようだけどね。


そんな風に調べが付いて、個人的には何もメリットがないと認識した。

少額で入れていて運用しない。手数料が高いし、利益も出しにくいのだから。

何かと手数料で引かれる。これでは、元本がドンドン減るだけ。


元々のメリットは、所得控除による税金の減免だろう。しかし、一定以上の収入が無いと効果はない。また、運用益に非課税は大きいのだが、こちらも享受できる状況にない。

もしも毎月積み立てを行ったとしても、資産は増えるが手数料や税金が引かれるだけである。自身の手元現金を入れるなんて、無駄にしかならない。罠である。


ただし、逆に考えればメリットに出来る。

一定以上の収入があるなら節税になる。

上手く運用すれば、運用益が全部手に入る。非課税である。

手数料が高くても、利益が出ていれば損はしない。

私には無理そうであるがね。