2022年8月20日土曜日

お金に纏わる話

投資とは直接関係ない話題。


昨今は、ウイルスやウクライナ戦争の影響で世界経済が混乱しています。

物価の上昇、一部部材の品不足、その他諸々。

日本は長い間の低成長と低インフレで、それが普通だと思えてしまっていました。しかし、世界は成長しているから、取り残されたガラパゴス。

ここ最近の動きでは、物価指数が2%以上の上昇を示しているとか。

もちろん、多少の賃上げはあるようですが、一部の会社のみでしょう。すると、多くの人は出費だけ増えて苦しくなります。


海外では利上げが話題になっています。インフレ対策で金利を上げて、対処する訳です。

しかし、日本では日銀が低金利政策を維持。金利差が開くと円安がドンドン進行するという具合です。

少し前までは、日本円が安すぎると叩かれていたのですが、、、。


日本は経済大国と言われます。しかし、実態は貧乏国家です。

一部の企業は利益を上げて、それらの社員は給料も上がる。連れて人事院が公務員の賃上げを行う。これに漏れた、一般人は皆蚊帳の外です。

中曽根辺りの時代から、欧米の日本叩きや痴呆戦略で衰弱が進みました。

30年来給料が下がり、物価は微増。苦しさがジワジワ進むけど、組合も衰弱して誰も文句を言わない。経営者は絞る事ばかりになっての今です。


現状では、コストカットしか生き残る術がない会社も沢山あります。

賃上げ要請しても、出来るハズもない。


今の若い人は悲惨です。

就職先は低賃金。先々の年収アップも見込みが薄い。

物価は上がる。昔と違って、何をするにも金がかかります。

古いサラリーマンなどは、就職すればエスカレーターでした。そのうち、管理職になり給料も増えます。結婚、子供、車、家などにもお金は回せた。

でも、今の人はそれは難しいでしょう。

結婚はまだしも、子供は相当な金食い虫。家も同じです。

少子化などと言っているけど、要するに金が無いと何もできないのです。


会社ではコストカットが最優先。

そのため、昨今は不祥事が沢山目に付きます。

20年前から、検査不合格品を出荷していた大手企業がゴロゴロ。

当然、人件費もカット対象です。

会社の給与体系を変えて、年収を大幅に抑え込んでいます。管理職も減らして、手当を出さない様にしている。

退職金に関しても、会社が年金運用すると補填が発生するため放棄。それが、確定拠出年金です。一定の金を払ったから、後は知らないという方式。

自分で運用しましょうという建前ですが、中を見るとどうにも銀行がピンハネするだけの悪い仕掛けにしか見えません。


銀行は頻繁に、資産運用の相談会などの広告をしています。

金を掛けて広告するのですから、儲かるということ。

資産運用は個人でやる事ですから、それの助言という立場ではありますが、、、。

実際は割高な手数料のファンドを買わせる手段に他なりません。知らない人は、騙されるでしょう。

この仕掛けを発展させたのが、前述の確定拠出年金です。


色々書きましたが、会社で働きながら社会を見ていると金の話ばかりです。

実際、営利企業だから当たり前ですけど。

また、自身で資産運用などを始めると、知らない世界が見えて来ました。知らないという事が罠であり、損失に繋がるのです。